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『ほなまたなぁ~♪』
下駄箱でみんなに軽く手をふった。
『あっ…あの女』
校門に春奈が誰かを待ってるようにキョロキョロしながら立っている。
ポケットに入れた手紙をぎゅっとズボンの上から押さえる。
『あっ……』
春奈はゆうとに気付くと手を振りかけたが、赤面してうつむいてしまった。
“校門で待ってるで…可哀相な罰ゲームやなぁ…”
ゆうとは何気ないふりをして春奈の横を通り過ぎる。
『あっ……ちょっと…』
春奈は通り過ぎようとするゆうとに声をかける。
『一緒に…帰らへん…?』
『へっ…?』
“ぬぁぁにぃ~!?俺が女と一緒に帰るだとぉ~~!?”
二人の間に妙な風が流れた。
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