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“お付き合いって…どんなもんなんや?”
ゆうとは授業中ぽさぁ~っと窓の外を見つめている。
“あれから一週間立つけど相変わらず俺の後ろついてきて帰りよるし…。”
“ほんまに好きなんかな”
バシッ!!『いでっ!?』
『こらっっ!!ぼさっとすんな!』
先生に叩かれふと我にかえる。
『くそぅ。………ん?』
窓の外に見えるグランドに目をやると、春奈のクラスが体育の授業をやっていた。
春奈は一生懸命グランドを走っている。
『ちゃんと走れやぁ~♪ははっ……あっ!!』
ドサッ!!
春奈は思いっきり転んだ。
『いったぁ~……』
春奈は、しゃがみこんだまま膝についた土をはらっている。
『何やってんね……ん?』
ゆうとは思わず立ち上がってしまった。
春奈に一人の男がかけよる。
『瀬川さん大丈夫!?』
その男は春奈に手をかけ立たせると、肩に腕を回し保健室のほうへ歩いていく。
『だっ……誰やねんアイツわぁ~!?』
バシッ!!『いでっ!?』
『誰でもええから座らんかいアホッ!!』
ゆうとは先生に思いっきり叩かれみんなに笑われた。
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