『道』

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『道』           もし    世界が全て草原だったなら         人は、もっと    まっさらな気持ちで   生きていたんだろうか          道は  囲いを作って  或いは  何かを切り開いて  出来ている            "何か"を      犠牲にして         出来ている          もし道がなかったなら    何も隠さない  或いは  何も辛くない      こんな道の作り方なんて  知りたくなかった    君が傍に居てくれたなら  僕は、道なんかいらなかった    なのに――――            君の道はとても暖かかった             “出逢った全ての人に”       “感謝してる”    そんな君の笑顔は  道の意味を語ってた    道は    君だけのモノじゃないんだ    僕だけのモノじゃないんだ        道を歩く  その意味を  知った僕は    もう  天高く飛ぶ翼を欲しない      君と歩いた道と  いつか交差する  そう信じる僕は    もう  立ち止まらない            君の道はとても暖かかった        君みたいには  まだ出来そうにないけど    道を囲う影にすら  感謝出来るように             この道の全てを      一歩一歩大切にして            歩いてこう    
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