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「信吾は信吾でいいんじゃないか?別に、ここの奴等に感化される必要はねぇ」
武人君は、笑って言った。
「俺さ、正直机の下にいたお前見て嬉しかったんだ。ここには、人間がいるって」
「人間?」
「ああ。人の争いを好まない、人間の心持った奴がいるって」
そんな風に言われたのは、はじめてかも知れない。
みんな僕を『弱虫』だとか『根性なし』だとか。『それでも男か』なんて聞かれることはしょっちゅうだから。
「お前は男だよ、信吾」
「ありがとう」
「よし、さっさと片付けるぞ」
武人君は、さっさと片付けにむかった。
この日。
僕はこの百虎男子高校で、大石武人という。かっこいい友達ができました。
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