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「信吾、俺…そっちの学校に転入したい」
「何故?」
「信也を一人にするのは、危険すぎる。最近は、ここでは『レッド・ライン』っていう暴走族もいるしさ。俺、嫌な予感がするんだ」
信也の嫌な予感は、よく当たるから嫌なんだ。
けど、信也に頼るわけにはいかないから。
僕はニコリと笑って見せた。
「大丈夫だよ、信也。僕はこれでも百虎男子高校の二年生だからざ。僕も強くならなくちゃいけないもん」
「信吾…。わかった。でも、何かあったら言うんだよ。俺がなんとかするから」
「ありがとう」
心の中で、僕は何度も信也にお礼を言った。
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