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「はぁ、すみません…。でも、大家さんがヘンなこと言うからいけないんですよ」
「ヘンなことではない、人生の真実じゃよ。男と女の間のトラブルは、全部男のほうが、悪いもんじゃ」
「わ、わ、わ、それって、男女差別ですよ。そんなこと言ってたら田嶋センセに怒られますよ」
「差別じゃない、区別じゃ。男と女には、それぞれの役割がある。それをきちんとまっとうせずして、なにが人類か!なぁにがホモ・サピエンスか!ペッペッペッ」
「大家さん、大家さん、そんなに興奮したら、ポックリいっちゃいますよ。死ぬんなら、僕に遺産を残してからに・・・」
「はぁはぁはぁ、君はどうしても、わしを殺したいらしいのぅ」
「いえ、そんな、どうしてもってことは…。ま、あわよくばって感じですかね」
「まぁいい。しかしな、山崎君、これはわしが70年間生きてきた上での哲学みたいなもんじゃが…」
「はぁ、鉄が食いましたか。歯が欠けませんでしたか?」
「・・・。下らんボケを。まぁよい、いいかい、君は男なんだろ」
「当たり前です!だから女に惚れたんじゃないですか!わかりました、そんなに疑うんなら、その証拠をお見せしましょう」
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