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●埠頭
「このクソおやじ!死んじまえ!お前を殺すなんて朝飯前なんだぞ!」
チウの横柄な態度に対し、何も言い返せなかったリクは、腹いせに海に向かって叫んでいた。
不意に、背中に拳銃を突きつけられ、焦る。
手を挙げながら、恐る恐る振り向くと、少年が笑いながら言った。
「そこで拾ったんだよ。人が死んでた」
“自由の神像”の後ろへ駆けつけた二人は、ボロボロの服、傷だらけの体で、倒れている男を見つける。
「まだ若いのに、かわいそうだな…」
そう言いながら、リクは、靴のサイズが自分にピッタリなのに気づき、脱がせようとする。
その瞬間、
「何をする!」
男の鋭いパンチが飛んできた。
「気絶してただけだったのか!」
殴り返そうとするリクだが、男はまた気絶してしまう。
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