甘い時間の始まりは

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「...ぅわ...」 思わずマヌケな声を出してしまった 「みちる?どうしたんですか??」 「あッ..なんでもないです」 嘘。 だって喜一さんが自分の車だというのは 真っ黒なベンツ いくら庶民の私にもそれくらいわかる 「どうぞ」 「..どうも..」 喜一さんに促され助手席に座る なんか萎縮してしまう... 「あれ?喜一さん」 「なんですか?みちる」 「喜一さんのお家はあっち..ですよ?」 私が指さす方向とは逆の方に喜一さんは車を走らす 「こっちでいいんですよ」 「へ?」 「みちるにはこれから俺を存分に知っていただきます」 「..はぁ...」 喜一さんの言葉に首を傾げながらも私は大人しく助手席に座っていた
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