甘い時間の始まりは

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「ねッ!みちるちゃんはどうして喜一さんと付き合おうと思ったの?」 千佳さんは自分で淹れたお茶を持ちながら私に言った 「えっと..それは喜一さんに聞いたほうが...」 「え?」 「私は一目惚れしたんです..ダメもとで告白したら『いいよ』って...」 私が顔を真っ赤にしながら話すと2人は顔を見合わせて驚いた 「..?」 わけがわからず私は首を傾げた 「あ💡ごめんね!いや..珍しいな~と思って」 「そうそう..今まで喜一に寄ってくる女なんてたくさんいたけどどれも足蹴にしてたから」 『たくさん』ってとこが若干気にかかったが 自分が選ばれたってことが嬉しくてそれどころではない 「あの..加藤さん?」 「サキでいい..俺も名前で呼ばせてもらうし、みちるちゃんは喜一の恋人だからね」 そう言ってサキさんは小さく笑った ...この人も喜一さんに負けず劣らず綺麗な人だなぁ...
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