甘い時間の始まりは

16/60
前へ
/326ページ
次へ
「サキさんは..いつから喜一さんと知り合いなんですか?」 「うーん..現役時代かな?」 「現役..?」 って..暴走族とかッ!!? 「実はね..サキさんと喜一さんは元モデルなんだよ」 勝手に想像して勝手に青ざめた私を見て千佳さんはクスクスと笑って言った 「えッ!!?モデル!!?」 「あれ?知らなかった??」 「...はい」 考えてみたら..いや、考えなくても私は喜一さんを何も知らないんだ 年齢も職業も今日初めて知らされた 喜一さんはこれを教えるためにここに連れてきてくれたんだ だけど..私は... ―――ガチャ 「みちる!すみません待たせてしまって..千佳とサキもご苦労」 私は喜一さんの言葉に黙ってふるふると首を振った 「いいえ~♪楽しかったですよ!!ねッサキさん」 「喜一のだらしない顔も拝めたしな」 「じゃあ帰りましょうかみちる..あとよろしくな」 「「了解」」 サキさんと千佳さんに見送られ私は喜一さんに手を引かれながら【Peace!!】をあとにした
/326ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38366人が本棚に入れています
本棚に追加