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「自分を知ってもらうとか言って..ッ全然話してくれないじゃないですか」
言ってて悲しくなってきた
目からはボロボロとみっともないくらい涙が出てくるし
こんなバカバカしいことを言ってきっと喜一さんは呆れてる
「...みちる」
名前を呼ばれたかと思えば急に体が温かくなった
「そんなに俺のことが早く知りたいのですか?」
「え..ッ!!?//」
喜一さんは私を抱きしめたままイタズラな笑みを浮かべた
確かにさっきからの私の発言はそうとれる
そういう意味で言ったつもりではないけれどそう思うと顔が熱くなった
「俺はケーキを作ってるときのみちるが好きです」
そう言いながら小さく笑って喜一さんは涙で濡れた私の睫に優しいキスを落とした
「俺は美味しそうに紅茶を飲むみちるが好きです」
次は鼻に
「俺は俺を見てくれるみちるが好きです」
次は頬に
「俺はみちるを愛してます..これでも足りないなら何度だって言いますよ」
そう言われたときにはもう遅い
私は甘い言葉の連続攻撃にやられて喜一さんにもたれかかるのがやっとだった
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