甘い時間の始まりは

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その後喜一さんの家に行って この間のようにアップルティーを飲みながら話した 「..だけ?」 「だけ。」 恵ちゃんの問いにコクンと頷きながら私はこたえた 「なんか..すごいこと言ってたからなにすんのかと思ってたけど...」 拍子抜けというような感じで恵ちゃんは言った 確かに私もいろんな意味でドキドキしていたけど.. 『なに』もなかった 「今日は?」 「今日はバイトだから..でも水曜日だから店に来ると思う」 「そっか」 他人事のように話してるけど 夢のような『お付き合い』も『結婚話』も全部 自分のことなんだよなァ... そんなことを考えながら窓の外をぼんやりと眺めていた
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