38364人が本棚に入れています
本棚に追加
/326ページ
その後喜一さんの家に行って
この間のようにアップルティーを飲みながら話した
「..だけ?」
「だけ。」
恵ちゃんの問いにコクンと頷きながら私はこたえた
「なんか..すごいこと言ってたからなにすんのかと思ってたけど...」
拍子抜けというような感じで恵ちゃんは言った
確かに私もいろんな意味でドキドキしていたけど..
『なに』もなかった
「今日は?」
「今日はバイトだから..でも水曜日だから店に来ると思う」
「そっか」
他人事のように話してるけど
夢のような『お付き合い』も『結婚話』も全部
自分のことなんだよなァ...
そんなことを考えながら窓の外をぼんやりと眺めていた
最初のコメントを投稿しよう!