甘い時間の始まりは

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きっと 世の中の人は私を馬鹿だと笑うだろう 出会って1ヶ月も経っていないのに 好きだと、愛していると囁かれただけでこんなにも浮かれて 一時の気の迷いだと笑うだろう けれど 体裁も 悩みも 年齢も 何もかも 今 涙と一緒にこぼれ落ちた 「...はい..ッ」 他の誰でもない 私が 今目の前にいる 喜一さんを 愛している それは紛れもない事実 甘い 甘い 時間の始まりは ゆっくり ゆっくり 重なる唇とともに
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