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「...それでそんなもん見てんの?」
「うんッ!!」
次の日
私の机の上には学校の図書室から借りてきた大量の料理本
「今まで本とか見なかったのがいけなかったんだよ!!詳しい材料と作り方さえわかれば作れると思うんだよねッ!!」
「..そうかなァ」
「そうだよッ!!」
根拠はない
でも本に『ぶきっちょさんでも大丈夫☆』とか『1分で出来ちゃう簡単おかず』とか書いてあるし
「お弁当だったら私にだって出来るよッ」
そう
私が作ろうとしてるのは喜一さんのお弁当
いわゆる『愛妻弁当』だ
「玉子焼きも焼けない人が?みちる米だって炊けないでしょう」
恵ちゃんの正論は聞こえない(フリ)
確かに弁当はおろか玉子焼きだって以前恵ちゃんの家で挑戦したとき、何故か地球外生命体みたいな気持ち悪いものになっちゃったし
お米を炊いたらバリバリするし、いつも家で見ていた色じゃなかった
それにお昼はかなり安いから学食とか購買でいつも済ませるし
とにかくお弁当なんてイベントがない限り作らないのだ
...まぁあってもお母さんが作ってくれるんだけど
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