アナタと私とオムライス

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「..なんとかできた」 【Peace!!】へ向かう途中、私は紙袋の中を見て呟いた 中には喜一さんのためのお弁当 まだ温かい 「..食べてくれるといいなァ...」 不安と期待が入り混じる きっと喜一さんのことだからどんなにマズくても食べてくれるんだろうけど 無理矢理『おいしい』とは言わせたくない 「う―・・なんか緊張してきた」 こんなに緊張するのはいつ振りだろう そんなことを考えているとあっという間に【Peace!】の前まで来ていた 「あれ💡みちるちゃんだ」 「尾崎さんッ」 入り口のところで名前を呼ばれ、振り返ると尾崎さんがニコニコ笑って手を振っていた 「お久しぶりですッ」 「うん、久しぶり..社長に会いに来たの?」 「はいッ!」 「いいねェ~ラブラブだ」 尾崎さんの恥ずかしい発言に思わず顔が熱くなる 「でッでも尾崎さんだってラブラブじゃないですか!!要さんとッ」 恥ずかしさを隠すために私は話題を尾崎さん達に変えた 「え?要??」 尾崎さんはそう言ってお腹を押さえて笑い始めた
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