アナタと私とオムライス

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「..大丈夫かなァ...」 社長室に向かうエレベーターの中 私は小さく笑いながら呟いた 口ではそう言っているがそれは言葉だけ 実際は 『か..柑奈...』 あの時の尾崎さんの焦った顔が可笑しくて可笑しくて 「..尾崎さん..か..可愛かったな...ッ」 自然と笑みがこぼれる 年上の人に、しかも男の人に『可愛い』というのはかなり失礼だがあの時の尾崎さんにはその表現が1番似合う 「..いいなァ」 思わず呟いてしまった 羨ましい そう思う自分はつくづく欲張りだ 自分が好きな喜一さん手があれだけ私を好いてくれているというのに 自信がないわけではない ただ、『もっと』と思ってしまう 「...本当..変態か私は..///」 自分で言って自分で恥ずかしくなる 私は結婚しても尚、喜一さんに恋してるみたいだ 「...幸せなことだよなァ」 だからこそ 私は喜一さんのために生きていきたい 喜んでほしいし もっと笑ってほしい たくさん たくさん 私を求めてほしい
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