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「みちる?」
「へッ!?」
ビックリして顔を上げれば喜一さんの姿
いつの間にかエレベーターは社長室のある最上階に着いていたらしい
「なんか笑ってましたけど」
「いッいや!?別になにも..ッ!!///」
恥ずかしいッ!!
見られてたッ!!
私は真っ赤な顔を両手で隠し、笑ってごまかした
「ふぅん?俺はてっきり俺のことを考えてニヤけてるのかと思いました」
「えぇッ!?//」
「ははッ冗談です」
あ~・・驚いた
「ちょうど今下に行こうとしたところなんです、せっかく上がってきてもらってなんですが行きましょうか?」
「はいッ!!」
頭を軽くポンと叩かれ、それがまた心地よくて私は笑った
―――チン
エレベーターは途中で止まった
誰か入ってきたのかと思えば開いたドアの向こうには誰もいなかった
「ここです、みちる」
「へ?」
喜一さんに手を引かれてエレベーターからおりた
周りを見渡せば忙しなく走り回る社員の人達
「どこ行くんですか?喜一さん」
「みちるに紹介したい人がいるんですよ」
首を傾げながら聞くと喜一さんは微笑みながら言った
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