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(誰だろう??)
しばらく様子みてみる。
短い髪の毛
髪の色は黒っぽいかな?
真っ赤な自転車の隣にポツンと座ってる。
星で飾られてる空を見ているようだ。
空を見てるのなら空が好きなんだろうな。空好きに悪い人はいないと自分勝手に思ってた。
ちょっと恐いけど、自転車に付いているベルを鳴らしてみる。
「チャリン♪チャリン♪」
「ッッ!」
黒髪の女の子が予想外にキレイな目でこっち見た。
僕は苦笑い。
「こんばんゎぁ……」
可愛らしい顔で女の子はにっこり笑った。
こんな笑顔、初めて見た。
世界でダントツ一番だ。
僕はそんな女の子の隣へ
真っ白な自転車を押していく。
しばらく僕の様子を見ていた女の子はまた空を見始めた。
心臓がドキドキしてる。
空見にきたのに、目が女の子の方へいってしまう。
「いつもさ"ココ"に来てるの?」
「ん?
いつもじゃないよ
こんな空のときかな」
そう言うと彼女は立ち上がり真っ赤な自転車のハンドルを手にした。
「もう帰るの?」
「うん」
「明日も来る?」
「んー、たぶんね」
彼女はまたにっこり笑った。
彼女は僕が来た道を真っ赤な自転車に乗っていった。
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