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「たく、四季の精霊出張大サービスやなぁ」
李无は人型をとってベッドに腰掛けた。
「他に頼るのがいないんだよ」
「死神なんて大量におるやんか」
「皆怪我してるだろ?それにこれ以上迷惑をかけれないし。あくまで隠密でお願い」
自分は失態を繰り返したし、季里阿はこんな事になった事を悔やんでいる。
だから、季里阿と二人でこの問題は解決するつもりだ。
「せやけど…」
「相手は雑魚の鬼だから大丈夫。亀裂が開くまで見張ってもほしいんだけど」
「えらい注文多いやんけ…」
李无は頭をがしがしと掻いて、立ち上がった。
「了解したで。秘密にしといたる。その代わり、そこにわいらも入らせてもらうで」
にやりと笑って、李无は部屋を出ていった。
「どうもありがと」
四季の精霊が戦闘に入ってくれるなら、心強いかぎりだ。
「終わった後、网菜や冥王やおっさんが五月蠅いだろな……」
陽飛は三人の説教を覚悟して、瞼を閉じた。
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