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陽飛は冷たく固い床に正座をさせられていた。
その横には小さくなった李无が同じ格好をしている。
そして、目の前には、にこやかだがどこか寒々しいオーラを放つ朱蛇螺と、完璧に憤慨している网菜。
朱蛇螺の横には冷たい目線を寄越す荼清がいる。
「で、亀裂は綺麗さっぱり直したと?」
「はい…」
小さい声で返事した。
「まぁ、それはよしとして……何故、妾達に話さなかったのだ?」
朱蛇螺の目が冷ややかな炎をともした。
それにびくびくしながら、陽飛は口を開く。
「皆、怪我していたし…それに、怪我したのも俺の失態のせいだから。ちゃんと責任をとりたいと思ったので…」
「だから、話さなかったと?」
こくっと頷いた。
すると、网菜の肩がわなわなと大きく震えた。
「っ…馬鹿が!!」
「网菜?!」
荼清の静止の言葉を無視して、网菜が陽飛に掴みかかる。
ごんっと頭を強打した。
「てッ!!」
「何が責任だ!あんな争いになったのは全てお前のせいだと?!ふざけるな!!」
馬乗りになった网菜は陽飛をがくがくと揺さぶる。
「お前にそんなもの背負う背中はないだろう!!まだまだひよっこで、何も出来ないただの死神が……一派しな事を言うな!!」
网菜は瞳に涙を溜めて、睨んできた。
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