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あの人がいつも
隣に連れてる女の人が
素敵で素敵で
ウェーブの髪が綺麗だったから
私もウェーブの髪にしました
あの人が
気付いてくれる事を願ったのかは
今はもうわかりません…
ある日
ウェーブの髪の女の人が
河の辺で泣いていました
この街には
大きな大きな河が流れていて
隣の街との境になっていました
私は黙って
その姿を見ていました
とてもとても
綺麗でした
ある日
泣いてた理由が
あの人との事だと知りました
明日あの人は
河を渡って
隣の街へ
私は河の辺りで
泣きました
何に涙を流したのかは
わかりません
すると
あの人が肩を掴んで
泣いてる私は驚いて
あの人は
私の顔を見て
驚いた顔をして
それから
ひどくがっくりと肩を落として
歩いて行ってしまいました
あの人は
ウェーブの髪を見て
あの綺麗な人と私を
間違えたのでしょう
確かめるすべは
もうありません
私はその後
河の辺りで
日が暮れるまで
泣き続けました
泣いて
泣いて
泣き疲れて
涙が止まると
私が泣いた
理由がわかりました
嗚呼
私は
あの二人が
好きだった
と…
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