花子

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この家に貰われてきた 飼い主達に初めての子供が産まれた   よく遊んで成長を見た 二人めが産まれた   アタシはどんどん年をとる   三人目ができ7ヵ月か8ヵ月がすぎたころ アタシには時間がなく呼ばれた   飼い主達が出掛けた そろそろアタシも逝かないといけない…   アタシが人間の言葉を話せたら飼い主達と何をはなしたか…   さぁ、飼い主達を悲しませないよう 家の中のどこがいいかしら…   このテーブルの下のザブトンで眠ろう           昔お母さん(飼い主)が中学生の頃 アタシは道路で独り歩いてた まだ子猫だった頃必死に生きた そんな時中学生だったお母さんが拾ってくれた   そしてアタシの為にアタシを大事にしてくれる人を探してくれた それだけでも嬉しかったまた会えたらいいなって思ってた   どんな巡り合わせなのか… またお母さんと会えた そしてずっと一緒にいれた   そんな事を思い出した… 皆今までありがとう… 10年以上生きれた 楽しかった もう逝くけど悲しまないで アタシはいつものように何を考えてるかわからない顔で側にいるから…           おやすみなさい…
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