鬼の涙

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私は一人にされると 寂しくなって 自分の首を自分で 閉めてしまいます 今一番欲しいのは あなたの優しい声 私は一人にされると 悲しくなって 自分の体を自分で 傷つけます 今一番欲しいのは 鋭くとがった刃です 今日も貴方が来ない… 一人待つ 星空の下 凍えるほどの寒さの中 足が悴んできたよ 今日も何も来ない… 一人待つ暗闇のなか 欠けている 満月の 明かりだけが 頼りだった あぁ どんなに待っても来ぬのなら 私から 貴方の元へ 参りましょう 確か貴方は あの丘の向こう 襖開け 中に入り込むと 貴方の横には 見知らぬ女(ヒト) 何かがはじけた 私の心は 恨みと狂気の鬼となりました 裏切ったのは 貴方からでしょう 私はずっと待っていたのに… 覚悟なら 裏切ったときから 出来ているはず さぁ、我が怒りの 刃と牙をうけよ 舞う桜の花のように 綺麗に舞ってさしあげる ハル©コピーライト2008
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