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…現在…
「………」
デンライナーの客席に座り何か考え込む良太郎がいた。
「何、悩んでるんだよ。良太郎」
モモタロスが心配そうに言う。
「うん、あの夢に出てきた時王の事なんだけど」
モモタロスが呆れる。
「良太郎~。まだあの夢の事考えてるのかよ。んなもん、もう忘れちまえ!!」
良太郎はまた黙り込み、考え込む。
「良太郎はどうして時王とか言う奴にこだわるの?」
ウラタロスも心配している。
「分からないんだけど…前にも言ったように嫌な感じがするんだ」
「良太郎。悪い事考えたらあかん。そう言う事に限ってなんか起こるもんや」
黄色のイマジン、キンタロスが自分の顔をバシッと叩き良太郎に言う。
「おい、熊。不吉な事言うんじゃねぇ。良太郎が余計考え込むだろうが!!」
モモタロスがキンタロスの頭をバシッと叩く。
「ねぇ、りょうたろう。そのときおうって奴が強かったらボクにもやらしてよね~」
紫色のイマジン、リュウタロスが踊りながら言った
「…………」
良太郎はずっと考え込む。
その時、車両のドアが開きハナが入ってきた。
「大丈夫?良太郎?あんまり、考え込まないで…」
ハナは良太郎の前に座った。
「うん…ありがとう…ハナさん」
そう言うと良太郎は立ち上がりデンライナーから出た。
「良太郎…」
ハナは良太郎を見ながら呟いた。
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