No.003 覇を司る者

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…現在… 「………」 デンライナーの客席に座り何か考え込む良太郎がいた。 「何、悩んでるんだよ。良太郎」 モモタロスが心配そうに言う。 「うん、あの夢に出てきた時王の事なんだけど」 モモタロスが呆れる。 「良太郎~。まだあの夢の事考えてるのかよ。んなもん、もう忘れちまえ!!」 良太郎はまた黙り込み、考え込む。 「良太郎はどうして時王とか言う奴にこだわるの?」 ウラタロスも心配している。 「分からないんだけど…前にも言ったように嫌な感じがするんだ」 「良太郎。悪い事考えたらあかん。そう言う事に限ってなんか起こるもんや」 黄色のイマジン、キンタロスが自分の顔をバシッと叩き良太郎に言う。 「おい、熊。不吉な事言うんじゃねぇ。良太郎が余計考え込むだろうが!!」 モモタロスがキンタロスの頭をバシッと叩く。 「ねぇ、りょうたろう。そのときおうって奴が強かったらボクにもやらしてよね~」 紫色のイマジン、リュウタロスが踊りながら言った 「…………」 良太郎はずっと考え込む。 その時、車両のドアが開きハナが入ってきた。 「大丈夫?良太郎?あんまり、考え込まないで…」 ハナは良太郎の前に座った。 「うん…ありがとう…ハナさん」 そう言うと良太郎は立ち上がりデンライナーから出た。 「良太郎…」 ハナは良太郎を見ながら呟いた。
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