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一番星
一番星を見つけたあの日
僕の右側で君は笑っていたね
まだ夜とは言えない時間
歩きながら手を握っていた
用もないのに遠回りして
辺りが暗くなる頃キスをした
繋いだ右手はそのままで
いつしか沢山の星に包まれて
一緒に見つけた一番星を
僕等は見失ってたんだ
ずっと笑っていられると
思ってた
握った右手が離れてた
そんな事にも気付かずに
沢山の星の中から見つけた星
一番輝く一つだけの星
見上げた空は滲んでて
僕の隣に君はいない
一番星も見つからないよ
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