気づくトキ

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「あなたの名前は?」 イヤーー!! あたし,バカだ。 いきなり名前を聞かれて答える人なんていないよ… きっと変な人だと思われてしまった… 「雅也(マサヤ)っていいます。あなたは…あき姫様ですか?」 は? 名前を教えてくれた☆ ってゆーか, 「え?あき姫?」 プップー!! とっくに信号は赤になっていて,車にクラクションを鳴らされた。 「こっちへ。」 そう言って雅也という人は私の手を引いて横断歩道を渡った。 「すみません,人違いかもしれません。」 「…」 「あの…」 「あなたは靖雅(ヤスマサ)?」 「は,はいッ!!そうです!!」 ふとその名前が思いついた。 私はだんだん前世の記憶を思い出した。  
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