砂時計

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サラサラと 流れ落ちるこの砂 気付いた頃には 全て落ちていて… -砂時計- 俺がいるこの 空間も アイツの中にある 砂時計の中身が全て落ちれば 全て失くなるだろう もしそうなれば 俺達はどうなる? 一緒に消されるのか? …冗談じゃない せっかく逢えたんだ とてつもない数の人間の中から 最愛の人を見つけたんだ 手放してたまるか …なら 俺が壊してやろう その砂時計を 今、時が止まれば ずっと一緒にいられる… ずっとお前と… さぁハルヒ 壊してやるよ… サラサラ流れ落ちる砂は 不様に床に広がり 真っ赤に染まっていく… まるで時が止まったかのように… 辺りは静かになり 聞こえるのは 最愛の人の足音だけ… あぁ、もうすぐか お前はどんな顔をするかな… この真っ赤に染まった砂を 綺麗と言ってくれるだろうか… fin
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