それぞれの道…

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祭りの季節… 提灯がつき 祭りモード一色。 寂しい気分。 もう曳けない… もう青年団じゃない… もう自分達が町民 でなくなったかのように 気分は落ちていた。 目の前からやってくる 見慣れた曳き手に 愛し続けてきただんじり。 だだ、10年目だった人が だんじりの後ろにいて 去年まで曳いてた人が 追い役してる アタシ達もハッピは もう着ていない… 初めて自分の町の 遣り回しをまともに 見る事になる。 遣り回しは大成功! 歓声があがる サムイボがたつ… うれしい気持ちと 寂しい気持ちが いっぺんにきた。 だんじりが アタシ達の目の前を 通りすぎた瞬間… 静まり変える… 涙がこぼれる… 気がつけば みんなが走りだしていた… 我慢できなくなり だんじりの後ろを ついて走った… ついて走ろうと 決めていたわけじゃなく みんな、突然 走りたくなって 走り出した… そのみんなの行動が うれしくて涙がでた… 町を愛する気持ちに 変わりはなく 走る事の喜びも 忘れていない… みんな気持ちは一緒。 曳けなくなった今も 気持ちは一緒。 気がつけば みんな笑顔に戻っていて 後ろをついて走ってた。 去年で終わりだったはずの だんじりに 参加できたような気がして うれしかった!! 曳く事ができないのは 寂しいけど… 遣り回しを見たり 後ろについて走ったり。 また新たな喜びを 見つけた7人。 まともに見ていたから 他の町と比べる事もできた 「やっぱり他町と全然ちがうな!」 「スピードも遣り回しも、やっぱり1番やな♪」 今までも、もちろん1番と 思ってたけど、 曳き手だった以上、 祭りの後でギャラリーに 聞く位しかできへんかった でも、それを 自分の目で確かめる 事ができた。 やっぱり、★町が 最高☆☆ ずっとずっと これからも1番!
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