第一章

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「あっ。勇樹の家だよね。委員会終わったら行く」 忘れかけてた約束を思い出し、貴子に笑って見せる。 意地悪そうな目でわたしをミルト、後でね、とだけ言って行ってしまった。   勇樹、羽田勇樹と貴子とわたしは、幼なじみ。 わたしの友達はこれだけ。 一人が好きなわたしは、二人がいれば、十分だった。   一人になり、さっきの吉井さんの言葉を思い出す。
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