詩集「日暮らし」

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「きっかけ」 神さまの指先から 放たれて流れる 一筋の煌めき 眺めてたんだよ ずっと一人で 流れる様を 眺めてたんだよ 子供心は取り戻せないが 思い出す事はできたんだ そんな気持ちで 素直に瞳を閉じて 一番身近な自然が運ぶ 季節に合った少しの寒さを ゆっくり 吸い込んだら 不思議な感覚まで 浮かんできたよ 空も川も木々達も 普段は物静かだけど 意外に偉大なんだって 誰かのおかげで 産まれたわけじゃなく 誰かのおかげで 生きてるわけじゃない 意外に偉大なんだよ 自然の力はね 僕ら人間も 寒くなくても 暖かくなくても 風くらい感じなきゃ 動いてる時だけ 感じる命じゃ もったいないよ 自然は生きてるさ 彼ら無しじゃ 生きてもいけない 僕ら無しじゃ 彼らも生きていけない 命をしっかり感じてみれば 地球規模まで膨らむだろ 幼くても老いてても 関係ないよ みんながみんな 命在るもの総てを 感じながら 自分の命も 仲間なんだって思えたら 世界はもっと 素晴らしくなる そんな気がするんだよ
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