詩集「日暮らし」

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「ないていいよ」 我慢しなくていい 粉らわせなくていい 素直に心を緩ませていい 僕は一緒に 泣きはしないよ 君の涙が緩む瞬間を じっと待ってるんだ その時に 思いっきり微笑む為に 僕の笑顔につられる君と 一緒に笑い合いたいんだ そりゃあ、 君の悲しむ姿を見てるとさ 僕の言葉で心を撫でて あげたくなるよ 頬を伝う哀しみを 撫で取る手くらい 僕にも在るからね でもね、 その哀しみは 君にしか わからないものだから 誰かの事も 何かの事も 君自身が 乗り越えなきゃ ならない哀しみだから 僕はそっとしながら 君が強くなる瞬間を じっと待ってるんだ その時に 心の底から 微笑みたいんだ 君の笑顔に安心し過ぎて 今度は僕が 泣いちゃうかも しれないけど それでも今は僕を信頼して 素直に哀しみを 流し尽くす為に 思いっきり 泣いてもいいよ
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