詩集「日暮らし」

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「泣き場所」   泣き場所が 欲しくて泣いてる   涙を流して泣けるくらい 恥ずかしげもなく 自分を晒す場所を 求めて泣いている   そんな場所を失くしてから もう三年が経つ   僕がよく濡らしたあの胸は もう二度と 触れられない場所へ 置き去りになってしまう   本当は もう一度だけ あの胸で泣いてみたかった   心までは 濡らせはしなくても 僕の顔を 深く埋めてくれるだろう   もう一度、 包まれたかった   もう二度と 感じられない安らぎに   もう一度、 抱き締められたかった
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