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坪内、本田、葉山の3人は迅速に拠点の裏へ回り込んだ。見張りの殆どは古賀に引き付けられているためこちらは防御が薄くなっている。
「トラックの前にゃ…3人か。古賀の奴、中々やるなぁ。」
葉山はそう言ってホルスターから拳銃を抜いた
「私がトラックを抑えます。お2人は古賀殿の援護を!」
坪内の言葉が終わると同時に駆け出す3人。
ダァン!!
本田が真正面にいる見張り目掛けて発砲した。額に穴を空け、崩れるように倒れ込む。
残った2人は本田達の接近にやっとの事で気付いたが、手遅れだ。
ダダァン!!…
ほぼ同時に鳴り響く2つの銃声。
本田と葉山が残る2人の見張りを撃ち抜いた。
その時、
ダァン!!
「ぐぁッ!!」
葉山の右肩に衝撃が走る。被弾した。
見ると古賀を狙っていた見張りの男が1人、トラックの影からその姿を覗かせていた。その手に拳銃を握って。
「くっ…!」
ダァン!!
2発目を撃たせる隙は与えない。本田は即座に銃口を向け、引き金を引く。
弾丸は男の拳銃に命中。遠くへ弾き飛ばした。
ダァン!!
ダァン!!
ダァン!!
続けさまに連射。腹、腕、足に命中し、男は全身を駆け巡る痛みに悶え苦しみながら地に伏せた。
坪内は本田と葉山とは別方向へ向かっていた。
ショットガンにスラッグ弾をリロードし、
ズダン!!
撃つ。
丸く大きな金属の塊がトラックの運転席のドアを突き破り、中で無線で何やら話し込んでいた男の頭を粉砕。例えて言うならば潰れたトマトのような状態となった。
まずは、1台。
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