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ズダダダダダ!!ダァン!!ダァン!!
間髪入れず、容赦なく撃ち出される弾丸。
古賀は敵に建物内にまで踏み込まれ、苦戦を強いられていた。
テーブルを盾に応戦しているが、これではいつまで持つか…。
見たところ敵は7、8人。圧倒的に不利だ。
ズダン!!
敵のショットガンが猛威が奮う。横にしたテーブルの陰から少しでもはい出ようとすれば、確実に広範囲に拡散する弾丸の餌食となってしまう。
「冗談じゃないぞ…こりゃあ…!」
手榴弾…使うべきか…。
いや、下手をしてこの建物が倒壊してしまっては危険。敵と共に心中など願い下げだ。
何か…この状況を打開できる手段を探すべく、部屋中を見渡す。
何か無いか…!何か…!
「…あれは…。」
ふと天井を見上げると、ある物が目に入った。
………どうやら俺は運の良い方の人間らしい。
あるじゃないか。簡単な方法が。
古賀はサブマシンガンの銃口を天井に向け、引き金を引いた。
ズダダダダダダダダダダダダダ!!
ひたすら天井目掛けて撃ち続ける。そして、次の瞬間。
……ガシャアアン!!!
天井から、何か巨大な物が落下して来た。
重く、巨大な…シャンデリアが。
古賀はこれを天井に固定していた器具を撃ち、壊したのだ。
落下地点にはシャンデリアの鋭利な部分を体中に突き刺し、重量と衝撃に耐え切れず無惨な姿となった4人の敵が。
残るは、4人。
古賀はテーブルから身を乗り出しサブマシンガンを撃った。
突然のシャンデリア落下に気を取られている者を一掃するのは容易。先程まで良い気になって古賀を追い詰めていた者共の排除は呆気なく終わった。
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