祝賀会

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「ぅ……華里奈ちゃん…相変からず良い腕…………ぉえ゙ッ…!」 頼むから嘔吐だけはやめて欲しい。 「お前程度に劣る程落ちぶれてはいない。そして椎羅木の特訓は私が付き添う事になっている筈。お前がここへ来る理由は無い、何より気持ち悪い。というかキショい。だから帰れ今すぐ帰れ。私の視界から消え失せろ。」 華里奈……言い過ぎ。 観念したのかジョディはこの場から去っていってしまった。寂しい背中を見せて。 「さて、椎羅木。悪いが私は先に戻っている。」 「へ?何で?」 「なんだかんだで昨日は風呂に入れなかったから早いところ入浴したい。…腕立て、ちゃんとやっておけ。」 「ちょ…華里奈…。」 呼び止めようとするも、無視。やがて姿すら見えなくなった。 …腕立て伏せ残り100回を押し付けて帰るのはよろしくないのではないか? 「……はぁ…。」 仕方ない…やるか。 その時、 ドサッ 「おがぁ!?」 背中に凄まじい重みが加わった。 疲労し切っていたため肘が呆気なく曲がり、床に思い切り伏せてしまう。 「もっと頑張んないと駄目だよ、守ー。」 振り返ると翔がへらへら笑いながらこちらを見下ろしていた。…どういう訳か守の背中に全体重をかけて座っている。 「おま…どけ……死ぬ…。」 「ほらほらー、腕立てしないとー。」 と、翔。 音をあげたらシバくという言葉は嘘じゃなかったか…。変な処で有言実行しやがって…! 「あぁ!翔君、ダメだよ!守君凄く疲れてるんだから!」 慌てて駆け付け、翔を引きずり降ろす夏美。 助かった…。
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