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そしてそれぞれが食べ始め飲み始め、1時間後。
「スー…スー…スー…。」
夏美、熟睡。
「ぐがー…すぴー…ぐがー…すぴー…。」
翔、爆睡。
明彦「…ヒック……ぅぃー………ヒック……さけ…さけぇ~…ウヒヒヒヒ…。」
明彦、泥酔。
「ばぅばぅばぅばぅばぅばぅばぅ!!」
大豆、うるさい。
(大豆以外)飲み過ぎだお前ら。未成年は禁酒ですとか、そんなレベルじゃないぞ。
それに比べて俺と華里奈はほろ酔い程度。
阿呆のように未成年のくせに缶ビール5本一気飲みしたり、日本酒1瓶ラッパ飲みしたり、ハブ酒が意外に美味とか言って1人で3本飲み干したりは断じてしない!
せいぜいコップ2、3杯だ。
少しでも酒を飲んだ辺りで五十歩百歩と言われるかもしれないが、念のため自粛しておいて良かった。未だ15歳のガキが飲み過ぎで急性アルコール中毒になりました、などと言うシチュエーションだけは回避しなければならないのだ。
「……守。」
隣に座っている華里奈に呼び掛けられた。呂律も乱れてないし、大丈夫そうだ。
ちなみに俺への呼び名を下の名前に変えた理由は姉貴と区別がつきにくいからだとか。
「まずい…吐きそう…。」
今ここでマトモに会話できそうなのは華里奈だけしかいない。……って?
「……え?」
吐きそうってお前……ぇえッ!?
「飲み過ぎたようだ…私とした事が…。」
「いや、お前少ししか飲んでねぇだろ!?隣で見てたけどコップ2杯か3杯くらいしか飲んでなかっただろ!?」
「…ぃ…言い忘れていたが………私は酒に弱………ぅッ…!」
「おい!待った、待った!まだ吐くな!トイレ!!トイレは!!?」
時間がない。守は肩に華里奈の腕を回し、トイレへと急行した。
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