戦闘員資格試験

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訓練区 ここも試験会場の一部として扱われるため、古賀、本田を始めとする20人の戦闘員が配置されていた。 その時訓練区へ到着したエレベーターが開き、葉山が姿を現した。 葉山はすぐにエスカレーターを駆け降り、訓練区の奥へと歩を進める。そして、苦笑いを零しながら古賀の元へと歩み寄った。 「? どうした葉山。お前の配置はここじゃない筈だが?」 「分かってらぁ。ちょいと報告に来ただけだ。」 「報告?」 「あぁ………わりぃ、作戦通り大広間で奇襲かけようとしたんだけどな……失敗しちまった…。」 「…はぁ!?奇襲失敗!?」 大広間でのマシンガン奇襲作戦は訓練生を撲滅するための重要な要素の1つ。それを…失敗。 「…誰1人倒せなかったのか?」 「…ああ。始まってすぐに俺も北沢も撃たれちまってよ…。今回は中々強い訓練生がいたぜ?あの二丁拳銃使ってる奴。」 「二丁拳銃ってぇと…守君か。…っておい。あいつが試験受けるのはこれが初めての筈だぞ。いくら何でも試験始まっていきなりお前らを負かすってのは…。」 「あんまり侮らない方が身のためだぜ?じゃあな。」 ……椎羅木 守。 訓練を始めて僅か半年の新人訓練生にそんな芸当が出来るのか? 無線を口元へ運ぶ。 「要注意人物が華里奈と洋介の他に1人増えた。椎羅木 守。二丁拳銃の訓練生。絶対に侮るな。」
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