戦闘員資格試験

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エレベーターに乗り込み訓練区へ移動。扉が開き訓練区を一望できるエレベーター乗り場へ到着した。 ダダダ…ダァンダァン… 絶え間無く、微かに響き渡る銃声。もう1つのグループとの戦闘は既に開始されているようだ。 「加勢に行く!花村は…。」 「分かってる!狙撃だね?」 ジャキッ 華里奈の言葉が終わる前に夏美は身を屈め、スナイパーライフルを構えていた。 守達4人はエスカレーターを一段飛ばしで駆け降り、訓練区へ突入する。 「二手に別れる!守!」 「お、おう!」 守と華里奈、明彦と翔の二手に別れ、訓練区の奥へ颯爽と駆け込んで行く。 しばらくすると訓練生3人を隅へと追い込んでいる戦闘員5人が見受けられた。 訓練生はベンチを盾に凌いでいるようだが…これでは長くは持たないだろう。 華里奈は側に置かれていた観葉植物が植えられた植木鉢を引っつかみ、 「突っ込むぞ!」 戦闘員目掛けて投げ飛ばした。 弧を描いて宙を舞い… ゴッ…!! 「ぉぐあ!?」 戦闘員の脳天に直撃した。 ちなみに植木鉢はプラスチック製だ。衝撃は小さくは無い筈。タンコブ(大)が膨れ上がったに違いない。 守、華里奈の存在に気付いた戦闘員達は即座に振り返り、それぞれの銃火器を構える。 バシィッ!! だが、遅い。 急接近した華里奈の竹刀が2人の戦闘員を襲った。 「織田!いつの間に……!」 慌てて銃口を華里奈へ向ける、が。 ダダァン!!ダァン!! 「やらせねぇよ!!」 守の流れるような二丁拳銃での早撃ち。 瞬く間に残りの戦闘員を一掃した。
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