狂い出す運命

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「それに、私達の組織を潰そうとしてるのを黙って見てる訳ないでしょ?」 「私達の組織…!?……最初から僕らをハメるつもりで…!」 ダァン!! ……カラン… その時、阿嘉欺の拳銃に武谷が撃った弾丸が当たり、吹っ飛ばされ廊下を転がった。 「何……!」 「それじゃ、さよなら。阿嘉欺君。」 「ひっ…!」 再び武谷は阿嘉欺に銃を向けて引き金を引いた。 ……カキン… 「……へ?」 「…………あ。」 …………弾切れだ。 「……えと……替えの弾は…もうないみたいね。」 ……………。 沈黙が流れた。 「…姉貴、逃げるぞ。」 守が舞に振り返り、小声で言った。 「え?」 「逃げるんだよ!今はもう弾撃てる銃は持ってない!」 その時、 「……まあいい。とりあえずこのガキ共を殺しておこうか。」 阿嘉欺がポケットからナイフを取り出した。 そして守と舞に近付いて来る。……ナイフを光らせて。 「しまった!」 咄嗟に武谷が突っ込んでくる。「……ホントに馬鹿だなあ。あんたはァ!!」
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