14年間

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「誰!?」 「ぅおおっ!?」 ドアの向こうにはガタイの良い中年男性…先程、守と衝突をしてしまった男が立っていた。 「ちょ……なんつーお出迎えの仕方だよ…。」 「あ……あんたは………!」 その男が誰かを認識した瞬間、ジョディは硬直した。 余程驚愕したようだ。体が小刻みに震えているように見える。 「あんたは……長海 真…!!!」 「な、長海だって?」 「長海……長海 真!?」 その名を聞いた途端、一斉にざわつく本部関係者達。 「14年ぶりだなぁ、ジョディ……いや、勘太郎。」 長海は爽やか(?)な笑顔で言った。 「も、戻ってくるなら連絡くらいしとけ!!傭兵になるって飛び出してから全く連絡ないから心配したんだぞ!!」 「勘太郎。おネェ言葉はどうしちまった…?」 「あ…いや…というか、アタシの名前はジョディ!!勘太郎なんて名前はとうの昔に捨てたの!!」 「そーかい、そーかい。それにしても懐かしい顔ばっかりだなぁ。」 長海 真はこの本部のエリート戦闘員として有名だった男だ。 しかし14年前に突然傭兵になると言い出し…飛んでいってしまった。 「久しぶりに帰って来たんだしよ、ちょっくらぶらつかせてもらうぜ。じゃな。」 長海はまるで久しぶりに実家へ帰宅しかのように普通に中へと入った。それを拒む者もいない。 その時、 「おう、今日も遊びに来たぞ。」 本部へ繋がる地下階段から、古賀が姿を現した。
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