スクールジャック

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文化祭準備室 「お前ら…何でここにいるんだよ…。」 敵だと思い込み勢い良くドアを開け放った先にいたのは…義一、敦志、大介の3人だった。授業をサボってこの場で雑談をしていたのだろう。 肩透かしを食らわされた気分だ。 「お、おい……守…。」 若干声が震えている義一。一体どうしたというのだろうか。 だがこの後、守は自分の無神経さを強く怨むことになった。 「その手に持ってるヤツ…何だ?」 「あ?」 手に持ってるヤツ? ………まさか…。 「……ッ…!!」 何をやっているんだ、俺は。 一般人の目の前で堂々と拳銃を握っていたのだ。 「それ銃かよ?」 と、大介。 「ば、馬鹿!おもちゃだよ!おもちゃ!」 守はすぐさま拳銃をホルスターにしまった。 「はは、だよな!銃を両手にサバイバルゲームか!」 「ま、まあ…そんな処だ。じゃあな!」 そして振り返り、部屋を飛び出した。 廊下を駆けていく守。 ……まずい処を見られた。 任務中に一般人を巻き込む事態は、何としても避けなければならない。 下手をすれば自分と同じ運命を辿る事に成り兼ねないのだから。 「そういえば椎羅木も授業サボってたのか。」 と、敦志。 「あー、そーいや…そうだな。」 守は授業を投げ出すような性格では無かった。一体どういった風の吹き回しなのだろうか。 「田舎の学校で何かあったんじゃないの?」 「多分そうだな。……義一、どうした?」 「………いや。」 1人浮かない表情で床に座り込んでいる義一。 「……守、何かあったのかと思ってな。」 「? 何かって?」 「あいつ…俺らに対して距離置いてるみたいだからさ…。」 そうは言っても気のせいという言葉で済まされそうな程の感覚だ。 久しぶりの再会で無意識に緊張しているのだろう。そう自分に言い聞かせた。
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