スクールジャック

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キーンコーンカーンコーン その時、1時間目の終了を告げるチャイムが鳴り響いた。 「きりーつ。れい~。」 やる気があるんだか無いんだか分からない号令が終わると同時に教室のドアが開き、出入りする生徒達がいたりいなかったり。それに紛れて義一が入室した。 「金井!ちょっと良いか!」 机に突っ伏して熟睡している美奈を揺すり起こす。 「…んむ……何…?」 「守、さっきの授業サボってたよな?あいついつ頃からいなかった?」 守は授業に対しては割と真面目な方だ。授業を抜けるとしたらトイレか体調不良のどちらかだ。 「えっと……最初からいなかったよ。」 「最初から…?」 授業の頭からいなかったという事はトイレでも体調不良でも無い。 純粋なサボりだ。 しかし…守がサボり……まさかな…。 「あ、そういえばカリーもいなかったよ。」 「カリー?……ああ、転入生か。」 「うん。」 小田原 カリー…。2学期終了間近という奇妙なタイミングに転入してきた人物…。そして、守の知り合い。 「金井、次の授業はサボれ。」 「………え?」 「守と小田原を探るんだ。良いな!」 すまん、守。お前を探らさせてもらう。 お前の怪しげな行動や小田原とは無関係とは言い難い関係とか…色々と気になるし、何よりお前が俺達に距離を置く理由を知りたい。 何かあったなら、友達として力になってやりたいから。
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