クリムゾン クリスマス

19/45

29145人が本棚に入れています
本棚に追加
/568ページ
「…ん?あの2人、翔君と夏美ちゃんじゃなぁい?」 どうやらジョディも翔と夏美の存在に気付いたようだ。 「あら~、中々良いムードじゃな~ぃ?翔君やるぅ!」 今度は両手を頬に当てて「キャ~!」とか奇声をあげ始めた。怖ぇよ。間近で下から見てる身にもなれよ。 「ところで守君は華里奈ちゃんとはどこまで行ってるのかしらぁ~?」 「…はい?」 華里奈と?何が?どこまでって?え? 「え~?アナタと華里奈ちゃん、付き合ってるんじゃな~いのォ~?」 「は…はぁ!?」 何!?それ!? 俺と華里奈が付き合ってるって…ええッ!? 「あら?違ったかしら?アナタが本部に連れて来られてから、華里奈ちゃんといつも一緒にいるじゃな~ぃ?結構イイ感じになってるみたいだしぃ~!」 ………何だ、そりゃあ…。 「いや、意味わかんねぇって。何故にそういう事になってんだよ…。」 「またまたそんな事言っちゃってぇ~!ホントは好きなんでしょ~?華里奈ちゃんが~!」 「…そ、そんな事良いから!どけ!!」 こんな奴とマトモに会話している自分が嫌になってきた。なんとかして退かそうと試みる、が。 「何してんのよぅ!離れないわよ、守く~ん!」 「うるせぇ黙れ!汚らわしいんだよ女もどきがあッ!!」 その時、 ゴシャッ!! 「ぅげほぁッ!!!」 突然ジョディの体が飛び、冊に叩き付けられた。 一瞬理解に戸惑ったがその理由はすぐに分かった。 華里奈がジョディの脇腹目掛けて飛び膝蹴りを叩き込んだのだ。 「か、華里奈…!」 嗚呼…華里奈が救世主……いや、天使に見える。 「図に乗るな…この変態が…!」 華里奈さんかなりご立腹です。 気が付けば華里奈は鞘から刀を抜き、ジョディへ襲い掛かった。
/568ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29145人が本棚に入れています
本棚に追加