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「…ん?あの2人、翔君と夏美ちゃんじゃなぁい?」
どうやらジョディも翔と夏美の存在に気付いたようだ。
「あら~、中々良いムードじゃな~ぃ?翔君やるぅ!」
今度は両手を頬に当てて「キャ~!」とか奇声をあげ始めた。怖ぇよ。間近で下から見てる身にもなれよ。
「ところで守君は華里奈ちゃんとはどこまで行ってるのかしらぁ~?」
「…はい?」
華里奈と?何が?どこまでって?え?
「え~?アナタと華里奈ちゃん、付き合ってるんじゃな~いのォ~?」
「は…はぁ!?」
何!?それ!?
俺と華里奈が付き合ってるって…ええッ!?
「あら?違ったかしら?アナタが本部に連れて来られてから、華里奈ちゃんといつも一緒にいるじゃな~ぃ?結構イイ感じになってるみたいだしぃ~!」
………何だ、そりゃあ…。
「いや、意味わかんねぇって。何故にそういう事になってんだよ…。」
「またまたそんな事言っちゃってぇ~!ホントは好きなんでしょ~?華里奈ちゃんが~!」
「…そ、そんな事良いから!どけ!!」
こんな奴とマトモに会話している自分が嫌になってきた。なんとかして退かそうと試みる、が。
「何してんのよぅ!離れないわよ、守く~ん!」
「うるせぇ黙れ!汚らわしいんだよ女もどきがあッ!!」
その時、
ゴシャッ!!
「ぅげほぁッ!!!」
突然ジョディの体が飛び、冊に叩き付けられた。
一瞬理解に戸惑ったがその理由はすぐに分かった。
華里奈がジョディの脇腹目掛けて飛び膝蹴りを叩き込んだのだ。
「か、華里奈…!」
嗚呼…華里奈が救世主……いや、天使に見える。
「図に乗るな…この変態が…!」
華里奈さんかなりご立腹です。
気が付けば華里奈は鞘から刀を抜き、ジョディへ襲い掛かった。
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