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「お、おい!後ろ!」
その時、守は先程曲がった角から姿を現した8人程の拳銃やマシンガンなど様々な武器を持った追っ手を指差した。
まだ100メートルは先だが、このままでは追い付かれ撃ち殺されてしまうのは目に見えている。
「まずい…!…………………ホントは使いたくなかったんだけどな…!」
すると男は野球ボールくらいの大きさの球体を取り出し、安全ピンを抜いた。
「待て…これって…。」
この物体は……よく映画などで目にする…
………………手榴弾?
「さて、もうちょいこっち来い…。」
「な、何やってんだよ!ピン外したら…。」
「あぁ、ピン外しても安全レバー抑えてりゃ爆発しない。心配しなさんな!
それより守君!俺がこれ投げたらすぐにそっちの道に駆け込め!いいな!」
男はそう言ってT字路の右側の通路を指差した。
「いくぞ!1、2の…。」
そして男は投擲の姿勢に入り、
「ちょ…待っ…!」
手榴弾を…
「3!」
投げた。
すぐさま男は守と舞を抱え、T字路の右側の道へ飛び込んだ。
刹那
ズドオォォン!!
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