歩むべき道

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  母さんだ。 母さんがそこに立っている。 だが…母さんの隣にいるその男は? 俺はこの男に見覚えがない。 でも、どこかで会った気がする。 記憶には無いけど…どこかで会った気がする…。 『椎羅木君。』 俺は別方向から突然名前を呼ばれ、振り向いた。 そこにいたのは、芝崎。 『君は知っちゃいけない事を知っちゃったからね。大人しく死んでくれたまえ。』 すると芝崎は拳銃を俺に向け、引き金を引いた。 ダァン!! でも、撃たれたのは俺じゃない。芝崎だ。 誰が撃った?俺は何も…。 『貴様!よくも芝崎さんを!』 また新たな声。 阿嘉欺だ。 『椎羅木ぃぃぃぃぃ!!』 阿嘉欺はナイフを片手に、俺に飛び掛かって来た。
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