歩むべき道

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「本気なの!?あんな子供を…!」 本田は廊下を足早に歩いていく古賀の前に立ちはだかり、古賀の足を強引に止めた。 「子供っつってもあんまり華里奈と歳変わんないだろ。それに志願したのはアイツだし。」 「だからって…保護した民間人を戦わせるのは…!」 「俺らの仲間に入っちまえば守君は民間人じゃなくなる。何も問題ないんじゃないか?」 「そんな事を…」 「智子ちゃん!!」 古賀は本田の言葉を遮るように怒鳴った。声が廊下を響き渡っていく。 「これからどうするかは守君次第だ。俺らがどうこう言う必要は無い筈だぞ。それとも、ダブらせてるのか?あの子と自分を。」 「…ッ……!」 その瞬間、本田の表情が一変した。 一滴の汗が頬を伝う。 「……とにかく、こんな事話しててもしょうがないさ。あの子の返事を待とう。」 そう言うと古賀は本田の真横を通り、去ってしまった。 「……どうして…。」 意志に反して握り拳が震える。 「……どうしてこんな…!」 悔しい。 巻き込んでしまった。 自分と同じ境遇の子供を 自分が無力だったために…。
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