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守と舞は華里奈に連れられCー21、Cー22号室の前に辿り着いていた。
「ここだ。」
どうやらここが守達の自室のようだ。
「……ここで一体何日過ごすことになるんだろうな。」
そんな事を言いながらドアを開け、中を覗く。
「生活に必要な物は全てある筈。食事は…」
「ちょっと…待った……。」
その時守は首を恐る恐る回し視線を華里奈に向けた。
見るとその表情は引き攣り、恐怖そのものを表している。
「…何だ?」
「こ、ここで暮らせってのか…!?」
Cー21号室。そこには…
「…な…何だ…これは…!」
そこには拳銃にマシンガン、ショットガン、更にはバズーカなとの銃火器の羅列が見受けられた。
ここは…武器庫…!
呆然と立ち尽くす華里奈。
おかしい。
自分が案内したのは一般人専用居住区の筈。
「なぁ、もしかして…間違えた?」
………!
「織田さんて…方向音痴だったり…。」
……!!
……………
…………
………
……
…
「と、とにかく来い!」
そう言うと華里奈は早歩きで行ってしまった。
そして、行き着いた先は…
会議室。
………。
次は…厨房。
………。
トイレ 浴場 弾薬庫 手術室 古賀の自室…etc
うん、方向音痴だ。
「…すまない。」
華里奈の目が涙目になっているように見えたのは、気のせいだろうか。
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