歩むべき道

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そして数十回に渡るチャレンジの末、ようやく自室に辿り着いた。絶対に重要機密みたいなの見てるよな。俺。 「やった…やったぞ私は…。」 「よく頑張ったよ。ご苦労さん。」 素直に褒めておこう。 「…うん。」 あれ?華里奈さん半泣き?道を間違えて半泣きとか…男勝り(?)かと思ったりしたけど意外に女らしい一面もあったり… 「じゃあ先に休んでるね…。」 若干フラフラになっている舞は先に部屋へ入った。 今日だけで一体何キロ歩かされたのか分からない。足が棒になるとはこの事か。 「鍵は中にある筈。勝手に使え。」 「あ…はい。」 パタン 舞の自室(Bー24)のドアがゆっくりと閉められた。 「じゃあ俺も…。」 守もBー25号室のドアを開け中へ入る、直前。 「待て。」 華里奈に肩を掴まれた。 「何だよ?」 「話がある。私も入れろ。」 部屋の中はちょっと高いホテルの一室のような作りをしていた。 置いてある物は…テレビにパソコン、ベッド、テーブル、ふかふかのソファー、観葉植物など。 だが、何かが足りない。 「言っておくがトイレは共同。風呂は浴場へ行け。分かったな。」 何だその安いアパートのような決まり事は。 絶対ケチってるだろ。それとも部屋に金使いすぎたとか。 共同便所とかちゃんと掃除してんのか? 「で、何だよ話って。」 守はベッドに腰を掛けた。 「決まっている。お前が私達の仲間に入るかどうかという話だ。」
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