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「なあ…華里奈…。どうなってんだ…こりゃあ…。」
「カモフラージュ。まさか敵も、こんな所に私達がいるとは思うまい。」
……まあ…確かに…。
「さあ酒飲みましょ~よ!お・さ・け!アタシはジョディ!!この2人はセレナとキョウコ!よろしくね~!」
ジョディと名乗るドレス姿のオカマにほぼ強引にソファーに座らされ、ワイングラスを持たされる守。
「待…俺未成年…。」
「お酒飲めないの~?じゃあアタシが口移しで…。」
「…は?」
「ん~……。」
口に赤ワインを含み、みるみる接近してくるオカマ、セレナ(※注 男性)の顔。
「や……やめ……。」
「ん~……。」
「…ちょ……マジ…やめ………ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」
GOOD BYE FOREVER…
MY FIRST KISS…
「この馬鹿共が!!」
ゴスッ!
「おぶっ!?」
間一髪………間一髪で華里奈の肘鉄がセレナの額を強打し、守は救われた。
「あら華里奈ちゃ~ん。そんなに彼氏の唇奪われるの嫌だった~?」
と、キョウコが悪ノリしてくる。
すると華里奈はキョウコを無視し、守の襟首を持ち上げ、立ち上がらせた。
「外に出るぞ。ここでは身が持たんだろう。」
「あ…あぁ…。」
そして最後にジョディから一言。
「またのご来店をお待ちしておりま~す!」
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