共闘グループ

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改めてメニューリストを見直してみる。 ……本当だ。 本当に朝メニューと昼・夜メニューに別れている。 そしてラーメン類は…昼・夜メニューに…。 「………焼き魚定食でお願いします…。」 素直に、諦めた。 「はいよ。ご飯には何かける?納豆に生卵、ふりかけにマヨネーズもあるからね。」 「あ、じゃあマヨネーズで。」 「はいよ。豚骨ラーメンは昼にでもすぐに用意してあげるさね。その辺で待ってな。」 そう言っておばさんは厨房の奥へと向かった。 「…まさかマヨネーズを選ぶとはな。」 妙な表情を見せる華里奈。 「ん?変か?」 「意外なだけ。マイマヨ持ち歩いたりするのか?」 「いや、マヨネーズを持ち歩いた事は無いな。時々ご飯にかけるだけだよ。」 「…そうか。」 いつまでも立っていては無駄に疲労が溜まるだけなので、とりあえず席に着くことにした。 空いている席は無いかと食堂を見渡す。すると、 「…っと。姉貴!」 テーブルに着いて味噌汁を啜っている舞を見付けた。 「あ、守!」 舞も守の呼び掛けに気付き返事をした。 「1人か?よくここまで来れたな!」 華里奈と共に足早に歩み寄る。 「1人じゃないよ。古賀さんが案内してくれたから。」 「…古賀…だと…?」 華里奈。何でお前は古賀という固有名詞を聞いた瞬間に殺気が剥き出しになるんだよ。 「それより守!あんまり勝手にいなくならないで!朝呼びにいっても返事なかったから心配したんだよ!?」 早速、舞からのお説教だ。 「ぁー…悪い悪い…。色々あったんだよ。」
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